SALON ESTATE JOURNAL — 開業事例
予備スペースを削り、『本当に必要な部分で出来たサロン』は果たして1000万以内で造れるのか。その挑戦により一棟のサロンが誕生した。岐阜羽島駅から徒歩5分。cuore hair&spaはコンテナやプレハブではない、5.5坪の新築ヘアサロンだ。
cuore hair&spa|岐阜県羽島市舟橋町 © SALON ESTATE / hirameki_company
この記事では、SALON ESTATEが手がけたcuore hair&spa(岐阜県羽島市)の事例をもとに、ミニマルな新築サロンの可能性と、その設計に込めた思想を詳しく解説する。
cuore hair&spa 基本データ
物件・施工概要
岐阜県羽島市舟橋町
新築 構造:軽量鉄骨造
18.0㎡(5.5坪)
1名
hair salon
約1000万円
外観が語るブランド。小さくても、存在感がある
白いガルバリウム鋼板を纏ったアーチ型の外観は、周囲の建物と一線を画す存在感を持つ。5.5坪という小さな建物でありながら、「お店がある」という圧倒的な主張がそこにある。
中途半端な大きさより、とても小さく感じるものの方がインパクトを与える © SALON ESTATE / hirameki_company
思い切り小さくしたことによる外観のインパクトと、実際入店して感じる広さのギャップを楽しめる。
新築だからこそできる外観設計
テナントの場合、手が加えられない外観も新築であれば全てが自由。cuoreはそれ自体がサインとなるアイコニックな外観を採用した。
5.5坪に、こだわりと機能をぎゅぎゅっと詰め込む
内部に入ると、その広さに驚く。5.5坪とは思えない開放感だ。白い壁、大きな正方形の窓、モルタル床のグレー。引き算の美学で構成されたシンプルな空間が、かえって広く感じさせる。
© SALON ESTATE
© SALON ESTATE
セット面に置かれた有機的な形の鏡は、この空間のシンボルだ。フレームレスで壁に直接取り付けられ、圧迫感を一切感じさせない。木のアームチェアとの組み合わせが、温かみと洗練を両立させている。
真鍮のウォールランプ。経年変化を楽しめる素材選びも設計の一部 © SALON ESTATE / hirameki_company
待合照明は真鍮のウォールランプを採用。経年変化で味わいが増す素材を選ぶことで、開業から時間が経つほど空間に深みが生まれる。こうした細部の選択が、長く愛されるサロンをつくる。
大きな窓が生み出す、光と空間の余白
大きな窓から差し込む自然光が、施術の質を支える © SALON ESTATE / hirameki_company
南向きに設けた大きな正方形の窓は、この建物の設計上の核心だ。自然光が十分に入ることで、カラーリングの色確認がしやすくなる。また視線が外へ抜けることで、5.5坪という面積以上の広がりを生み出している。
アーチの開口が生む、機能と美しさの両立
アーチ型の開口で区切られたバックヤード。機能的でありながら、空間に表情を与える © SALON ESTATE / hirameki_company
バックヤードへの開口部はアーチ型に設計されている。単なる通路を「デザインの一部」として機能させることで、狭い空間に奥行きと表情が生まれる。カラー剤の棚が整然と並ぶ収納空間も、この開口から見えることで美しい。
- アーチ開口:空間を区切りながら視線を通す。圧迫感なく機能的なゾーニングを実現
- 造作棚:カラー剤・備品を見せる収納として設計。整理整頓がそのままインテリアに
- 天井:カットスペースは高い勾配天井で抜け感を、シャンプースペースは落ち着く高さに
新築1000万円以下は、なぜ実現できたのか
建材や人件費などの高騰により実現ハードルが上がった新築。しかし、坪数を絞り・構造をシンプルにし・設計の工夫で広さを演出するという3つのアプローチで、コストを下げ、空間の居心地を上げる。
- 5.5坪という選択:1名で施術するひとりサロンに、広さは必要ない。必要最小限の面積が、建築コストを直接下げる
- 構造の選定:軽量鉄骨のシンプルで軽い構造は工期を短縮し、耐震性は非常に高い
- 屋根と一体の外壁:R形状で屋根と外壁を一体化することにより樋が不要となった
- 大きな窓1枚:複数の小窓より、1枚の大きな窓の方が採光効率が高く、コストも下がる場合がある
- 引き算のインテリア:不要な物を排除した設計が、工事費を抑えながら洗練された空間を生む
テナントと新築、どちらがお得?
テナントは初期費用が抑えられる反面、毎月の家賃が発生し続ける。新築は初期費用がかかるが、土地さえあれば月々の固定費を大きく削減できる。10〜15年のスパンで計算すると、新築の方がトータルコストで有利になるケースも多い。
よくある質問
コンテナやプレハブのように夏にエアコンが効かないことはありませんか?
こちらの建物には、しっかりとした断熱と共に、超高性能の遮熱工事が施してあります。真夏でも小さなエアコンでもよく冷え、真冬も暖かく過ごせます。毎月の電気代もミニマムです。
5.5坪で美容室の営業はできますか?保健所は通りますか?
問題ありません。cuoreは実際に保健所の確認を取りながら設計・施工しています。SALON ESTATEは設計段階から保健所基準を考慮するため、「完成後に基準を満たせない」という事態を防げます。
1000万円以下という費用には、土地代は含まれていますか?
建物の施工費用が1000万円以下です。土地代は別途必要です。ただし、自宅の庭や駐車場の一角に建てるケースでは土地代がかからないため、さらにコストを抑えられます。
ひとりサロンで、将来スタッフを増やすことはできますか?
5.5坪のcuoreは1名での運営を前提に設計しています。将来的にスタッフを増やす可能性がある場合は、設計段階でその旨をお伝えください。拡張性を考慮した設計が可能です。
土地を持っていなくても新築開業はできますか?
もちろんです。SALON ESTATEは宅地建物取引業の免許を保有しており、土地探しからサポートできます。物件探し・融資相談・設計・施工まで一社で対応できるため、窓口がひとつで済みます。
同じような小さな新築サロンを作るには、どこに相談すればいいですか?
SALON ESTATEにご相談ください。cuoreと同様のコンセプトで、予算・立地・コンセプトに合わせたプランをご提案します。まずは無料相談からどうぞ。
この記事のまとめ
新築サロン開業は、1000万で実現できる
- 5.5坪・1000万円以下の新築美容室は、設計の工夫で実現できる
- 坪数を絞り・構造をシンプルにし・引き算の設計をすることがコスト削減の核心
- 小さな建物を逆手に取り、宣伝広告費、水道光熱費も減らせる
- 価格は下げても性能は高い。スタッフもお客様も快適に過ごせる空間
- 長期的に見ると、テナントより新築の方がトータルコストで有利になるケースも多い
小さくても、自分だけのサロンを新築したい。
そんな想いがあればまずご相談ください。
土地探しから設計・施工まで、ひとつの窓口で対応します。

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